新着図書の中から、主なものをご紹介します。
貸出はしていませんが、室内で自由にお読みいただけます。お気軽にご利用ください。
最新の情報は、下記アドレスから「図書資料室」のページにお入りください。
➡ http://www.opief.or.jp/library/
<問合せ>
場 所:岡山国際交流センター 4F図書資料室
開室時間:10:00~17:00
休館日:日曜日、年末年始(12/29~1/3)
連絡先:TEL 086-256-2914 内線2430
▶『西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか』
エマニュエル・トッド/著 文藝春秋/発行 2024年
2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻により西ヨーロッパが受けた精神的ショックはあまりにも大きく、西洋の敗北は今や確実なものとなっている。西洋の危機の核心は、3大自由民主主義国のアメリカ、イギリス、フランスにある。
日本は「自由主義の伝統は持たないが近代的な西洋」に属しており、日本もまた危機に直面している。西洋の敗北は、日本が独自の存在としての自らについて再び考え始める機会になるはずである。(著者の巻頭言「日本の読者へ―日本と『西洋』」から抜粋)
▶『家父長制の起源 男たちはいかにして支配者になったのか』
アンジェラ・サイニー/著 集英社/発行 2024年
男はどうして偉そうなのか。なぜ男性ばかりが社会的地位を独占しているのか。男が女性を支配する「家父長制」は、人類の始まりから続く不可避なものなのか。
これらの問いに答えるべく、著者は最新の科学、考古学、人類学などの成果をもとに歴史をひもとき、世界各地を訪ねながら、過去と現代の家父長制なき社会を掘り下げていく。丹念な取材にひょって人々の思い込みを覆した結果、見えてきたものとは。。。抑圧の真の根源を探りながら、未来の変革と希望へと読者をいざなう。
▶『さすがに日本は、戦争なんてしないですよね!? そもそも戦争ってなんですか?』
西谷 修/著 東京新聞/発行 2024年
いま世界でなにが起きてる? 私たちはどうすればいい? いまさら聞けない戦争のリスクを会話形式でわかりやすく説く入門書。
Q1:台湾有事って、なにか起きそうなの? Q2:中国とアメリカは、どうして対立しているの? Q3:日本の尖閣諸島周辺の海域にどうして中国船が? Q4:北朝鮮の核開発やミサイル発射は戦争をやるつもり? Q5:もしものときは、アメリカが日本を守ってくれる? Q6:ロシアは、ウクライナにどうして侵攻したの? Q7:パレスチナとイスラエルが対立しているのはどうして? ほか
▶『日本ファッションの一五〇年 明治から現代まで』
平芳 裕子/著 吉川弘文館/発行 2024年
近代化が急がれた明治時代、西洋にならい洋服を取り入れた日本。大正時代には背広が普及し、モボ・モガが出現した。昭和戦時期の国民服・モンペを経て、戦後、みゆき族や竹の子族、ボディコン、コギャルなど、さまざまな流行が生まれた。
模倣から始まった日本のファッションは、どのようにして独自の文化に発展したのか、その軌跡をたどり未来を展望する。
▶『日米同盟の地政学 「5つの死角」を問い直す』
千々和 泰明/著 新潮社/発行 2024年
「米国の戦争に巻き込まれたくない」「軍事協力は最低限にとどめたい」―。こんな「日本だけの都合と願望は」はもはや通用しない。日米同盟の抑止力を高め、平和を維持するには「日本的視点」を克服した「第三者的視点」を取り入れる必要がある。
基地使用、部隊運用、事態対処、出口戦略、拡大抑止という日本の安全保障を脅かす「5つの死角」について、意外な盲点から安全保障の課題を突く。
▶『TwitterからXへ 世界から青い鳥が消えた日』
カート・ワグナー/著 翔泳社/発行 2024年
Twitterは、140文字以内の短い投稿文とリアルタイム性で多くのユーザーに愛される一方で、経営は常に赤字続きだった。「悪質投稿を取り締まるべきか」、「言論の自由を最大限尊重すべきか」の選択を迫られ、当時のCEOのドーシーが頼みの綱にしたのは、シリコンバレーの鬼才イーロン・マスクだった。しかしその結果、Twitterのシンボルは消され、思いがけない事態が次々に巻き起こる。青い鳥が「X」になるまでのバックストーリーを、気鋭のジャーナリストが150人以上からの取材をもとに綴る。