新着図書の中から、主なものをご紹介します。
貸出はしていませんが、室内で自由にお読みいただけます。お気軽にご利用ください。
最新の情報は、下記アドレスから「図書資料室」のページにお入りください。
➡ http://www.opief.or.jp/library/
<問合せ>
場 所:岡山国際交流センター 4F図書資料室
開室時間:10:00~17:00
休館日:日曜日、年末年始(12/29~1/3)
連絡先:TEL 086-256-2914 内線2430
▶『十四億人の安寧 デジタル国家中国の社会保障戦略』
片山 ゆき/著 慶應義塾大学出版会/発行 2024年
老いる社会、誰が責任を負うのか。
14億の民、2.8億の高齢者を抱える巨大国家は現在、経済・人口・財政面で三重苦に直面している。特に、国の安定を左右する社会保障をどう持続していくかが今後の重要な課題だ。
インシュアテック、ヘルステックなど最新デジタル技術を擁する民間企業を巧みに巻き込みながら、大変貌を遂げつつある中国社会保障の知られざる側面を解説する。
▶『水と清潔 風呂・トイレ・水道の比較文化史』
福田 眞人/著 朝日新聞出版/発行 2024年
インド・ヒンドゥー教徒たちは汚穢(おわい)あふれる聖なるガンジス川で沐浴し、イスラム教徒たちは水で浄めた身でなければモスクへ入ることを許されない。十字軍時代のキリスト教聖職者たちは、ローマ風呂での乱れた風俗を嫌い、イスラム教への対抗のため、体を洗わず、糞尿の上に平然と座すことで聖者とあがめられた者もいた。江戸っ子の風呂好きは有名だが、最初に風呂の入浴を始めたのは京の公家たちだった。。。日本の歴史、世界の文化から、水と人、清潔の概念の諸相を照らし、その関係の変遷をたどる。
▶『夢二の東京さんぽ手帖』
石川 桂子/著 中央公論新社/発行 2024年
スケッチや人間観察、時には買い物をしながら、東京散歩を楽しんだ画家・詩人の竹久夢二(1884年9月、岡山県邑久郡生まれ)。今から100年前の大正時代に、和洋折衷の新しい文化や生活スタイルをいち早く発信した東京は、夢二が16歳で上京して引っ越しを繰り返しながら長く暮らした土地でもある。そして現在の東京にも、どこか懐かしいレトロな趣に包まれた、夢二ゆかりの場所が点在している。本書は、夢二を通じて大正ロマンを探訪し、令和の東京を新しい角度から再発見するガイドブックである。
▶『疫禍動乱 世界トップクラスのワクチン学者が語る、Covid-19の陰謀・真実・未来』
ポール・A・オフィット/著 日経ナショナルジオグラフィック/発行 2024年
陰謀論が渦巻く米国で、大混乱に陥ったコロナ対策。私たちはいったいどんな真実と教訓を得たのか?
あのときに感じていた違和感、モヤモヤ。今なお残る疑念。4年間にわたる一連の出来事は、結局何だったのか? 世界トップクラスのワクチン学者、そしてパンデミック対策の中枢にいた著者が、混乱の裏で起きていた出来事の真相を徹底的に調べ上げ、しこりのように残っていたモヤモヤを解消し、パンデミックを総括する。
▶『この世からすべての「ムダ」が消えたなら 資源・食品・お金・時間まで浪費される世界を読み解く』
バイロン・リース/著 白揚社/発行 2024年
レジ袋の有料化には効果があるのか? リサイクルするorしない、どちらがエコな選択なのか? 地産地消で本当にコストを減らせるのか?
良かれと思った行動がムダを生み、ムダにしか見えないものが価値を生む。
私たちがより良い世界で生きるための、正しい「ムダ」についての知識を授ける書。
▶『「もう差別なんてない」と思っているあなたへ』
森川 美生、大森 一輝/著 小鳥遊書房/発行 2024年
「差別」でなく「区別」ならいいの? 差別をなくそうとするのは正義の押し付けなの?
ジェンダー・ギャップ指数が最低レベルのこの国(日本)では、進学、就職、職場と「世間」に踏み込んでいくほど、女性であることで別扱いを受けるし、外国人や自己主張をするマイノリティが増えるなか、ネット上でもリアルでもヘイトが蔓延している。そう、「差別」はどこにでも存在しています。見えない/見ないだけ。
自分がいったい何に縛られているのか、本書を通じて一緒に考えましょう。