今月の新着図書の中から、主なものをご紹介します。
貸出はしていませんが、室内で自由にお読みいただけます。お気軽にご利用ください。
最新の情報は、下記アドレスから「図書資料室」のページにお入りください。
➡ http://www.opief.or.jp/library/
<問合せ>
場 所:岡山国際交流センター 4F図書資料室
開室時間:10:00~17:00
休館日:日曜日、年末年始(12/29~1/3)
連絡先:TEL 086-256-2914 内線2430
▶『隣の国の人々と出会う 韓国語と日本語のあいだ』
斎藤 真理子/著 創元社/発行 2024年
韓国文学の翻訳者である著者が、韓国語=朝鮮語との出会いやハングルに宿る思想と歴史、語る声の深さ、詩の役割、戦争と現代史、在日コリアンのことなどを語る。
似ていて/ちがう。この言語は自分の中の何かを揺るがし清新なものを連れてくる。2つの言葉のあいだは常に揺れ、声にあふれている。「言葉は『揺れ』の集合体かもしれない。そして翻訳は、揺れているものどうしのあいだに揺れる吊り橋をかけることのようだ」(著者「序に代えて」より)。
▶『北朝鮮に出勤します 開城工業団地で働いた一年間』
キムミンジュ/著 新泉社/発行 2024年
「ソウルから1時間ほどの距離なのに―」。
毎週月曜の朝、ソウル市内でバスに乗り込み、軍事境界線を越えて北朝鮮に出勤。平日は北の職員たちと“格闘”し、週末は韓国に戻る。
南北経済協力事業で北朝鮮に造成された開城工業団地。20代の韓国人女性が開城で経験した特別な1年間と、北の人々のありのままの素顔を綴ったノンフィクション。
▶『アメリカの悪夢』
デイヴィッド・フィンケル/著 亜紀書房/発行 2024年
不誠実なトランプ大統領に違和感を抱いている元軍人の主人公カミングズと、熱烈なトランプ支持者が隣りあって暮らすジョージア州の町を舞台に、人種差別、BLM運動、イスラエル・パレスチナ問題を交えつつ、国家規模の分断にあえぐ市民たちの姿をありありと描く。アメリカを代表するピュリツァ―賞ジャーナリストが、2度の大統領選挙にはさまれた4年余りを丹念に取材し放つ。
▶『牛乳から世界がかわる 酪農家になりたい君へ』
小林 国之/著 農山漁村文化協会/発行 2024年
なぜ牛乳が余るのにバター不足になるの? 酪農家の考える「牛に優しい飼い方」とは?
酪農の現場を15年歩いてきた著者が伝えたい、酪農家から教わったこと。1杯の牛乳から見えてくる、君と世界をつなぐ物語。
酪農を知れば、世界がわかる「座学編」と、牛乳が生まれる現場を歩けば、見える世界がかわる「実践編」の2つの学びで、「食・農・環境」の“今”を探求する人のための超入門書。
▶『資源と経済の世界地図』
鈴木 一人/著 PHP研究所/発行 2024年
なぜ、資源を知るために“貿易”や“世界秩序”への理解が必要なのか―。本書を読めば、「今、世界でおきていること」「これから日本に起きること」がわかる。
複雑化するエネルギー問題を、国際情勢や地政学的要素を経済からとらえ直す。
「経済が戦争になり、戦争が経済になる。今や日々の生活と安全保障は地続きであることを本書は示す」(推薦者 小泉悠氏のことば)。