2024/07/31

新着図書のご案内(2024年8月)/ LIBRARY NEW ARRIVALS INFORMATION (August 2024)

 

今月の新着図書の中から、主なものをご紹介します。
貸出はしていませんが、室内で自由にお読みいただけます。お気軽にご利用ください。

最新の情報は、下記アドレスから「図書資料室」のページにお入りください。
➡ http://www.opief.or.jp/library/

 

<問合せ>

場 所:岡山国際交流センター 4F図書資料室

開室時間:10:00~17:00

休館日:日曜日、年末年始(12/29~1/3)

連絡先:TEL 086-256-2914 内線2430

 

▶『2022年のモスクワで、反戦を訴える』

マリーナ・オフシャンニコ/著 講談社/発行 2024年

 

ロシアのウクライナ侵攻後まもない2022年3月14日、彼女は一人で行動を起こした。

政府系テレビ局のニュース番組中にスタジオに乱入し、反戦ポスターを掲げたのだ。その映像は瞬く間に全世界に配信され、彼女は一躍時の人となった。
自分の良心に従った6秒間の反戦行動により全財産を失ってしまった著者が、娘を連れて決死の国外脱出に成功するまでの激動の7か月間を描く。

 

 

 

 

▶『「泣き虫」チャーチル 大英帝国を救った男の物語』

広谷 直路/著 集英社インターナショナル/発行 2023年

 

2024年は、ウィンストン・チャーチル生誕150周年・没後60年の節目。20世紀を代表するこの政治リーダーは、2002年のイギリス・BBCテレビ番組の投票で「歴史上100名の最も偉大な英国人」の第1位に選ばれたほど、国民の支持が高い人物である。
彼は、それが弱点なのか強みなのか、よく分からないが、泣き虫だ。感極まると目をうるませて涙を浮かべる。涙もろくてけんかっぱやい——。従来のイメージを覆す、痛快無比の「偉人」伝。

 

 

 

 

▶『イタリア暮らし』

内田 洋子/著 集英社インターナショナル/発行 2023年

 

イタリアに渡り40年余り、ミラノ、ヴェネツィア、リグリア州の港町、船で巡った島々……。どこに住んでも、人の息づかいは温かかった――。著者が暮らしの中で見てきたイタリアの日常の光景。コロナ禍でも人への思いやりを大切にし、いつもの暮らしを守ろうとしてきた。それは中世から疫病と戦い公衆衛生の礎を築いてきた、半島に生きる人々の品格なのかもしれない。
著者が2016年~2022年、新聞・雑誌・ウェブに寄稿した文章から厳選したエッセイ集。

 

 

 

 

▶『秘境、辺境、異文化 世界の絶景植物』

湯浅 浩史/著 淡交社/発行 2024年

 

世界には、私たちが知らない緑と花の世界が広がっている―—。
民族植物学と花の文化史研究を専門とする著者が世界60か国以上を訪れる中で出会った、個性にあふれ、魅力的な植物たち228種類と、植物と環境が生み出した「絶景」を294枚の写真で案内。その多くは日本ではあまり知られていない種類である。
世界の思いもよらない個性豊かな花々が生み出す絶景や異文化を訪ねてみよう。

 

 

 

 

▶『逃げても、逃げてもシェイクスピア 翻訳家・松岡和子の仕事』

草生 亜紀子/著 新潮社/発行 2024年

 

2021年にシェイクスピアの全37戯曲完訳の偉業を日本で3人目に達成した松岡和子氏。演出家・串田和美の依頼でシェイクスピアの『夏の夜の夢』を訳して以来28年に及ぶ大仕事だった。
「まさか、全戯曲完訳の長い旅に出るなんて——。作品を『読む』と『訳す』は大違い」。

翻訳家としての仕事と人生は密接につながっていた。人生の経験すべてが、古典の一言一言に血を通わせていった。

最初は苦手だったシェイクスピアのこと、蜷川幸雄らとの交流などすべてを明かす。

 

 

 

▶『それはわたしが外国人だから? 日本の入管で起こっていること』

安田 菜津紀/著 ヘウレーカ/発行 2024年

 

「わたしたちの社会はほんとうに多様性が守られている? 一人ひとりが大切にされている? この本では、日本以外の国籍をもっている人や、外国にルーツをもつ人たちの中で、人間らしい生活ができない状況に追い込まれている人たちのことについて、いっしょに考えていきます」。

4人の外国人の事例を紹介しながら、日本の入国管理制度や難民・移民の受入れについて、子どもも理解できるよう、やさしい文体で問題点を解説。分かりやすいQ&Aのコーナーもある。