2024/06/29

新着図書のご案内(2024年7月)/ LIBRARY NEW ARRIVALS INFORMATION (July 2024)

 

 

今月の新着図書の中から、主なものをご紹介します。
貸出はしていませんが、室内で自由にお読みいただけます。お気軽にご利用ください。

最新の情報は、下記アドレスから「図書資料室」のページにお入りください。
➡ http://www.opief.or.jp/library/

 

<問合せ>

場 所:岡山国際交流センター 4F図書資料室

開室時間:10:00~17:00

休館日:日曜日、年末年始(12/29~1/3)

連絡先:TEL 086-256-2914 内線2430

 

▶『アジアの独裁と「建国の父」 英雄像の形成とゆらぎ』

根本 敬、粕谷 祐子/著 彩流社/発行 2024年

 

毛沢東、金日成、ホー・チ・ミン、アウンサン、シハヌーク、ジンナー、ナザルバエフ、カリモフ、ニヤゾフ、李承晩、蒋介石、スカルノ。 これらの人物に共通するのは、権威主義体制(独裁)が長期にわたって続いた(あるいは現在まで継続する)東・東南・南・中央アジアに位置する国での建国を主導したという点である。独裁体制を維持するための正統性シンボルに活用されたこれらの「建国の父」像は、各国の体制によってどのように継承され、変容していったのか。
アジア諸国の近現代史を横断的に理解するのに最適の書。

 

 

 

 

 

▶『漫画家が見た百年前の西洋 近藤浩一路『異国膝栗毛』の洋行』

和田 博文/著 筑摩書房/発行 2024年

 

近藤浩一路は、藤田嗣治・岡本一平と東京美術学校の同級生。油彩、水墨画を描く一方、漫画記者として活躍した。そんな彼が画家友達とともに1920年代の西洋を初めて訪れる。
欧州航路をマルセイユへ、そして芸術の都パリへ。マルク暴落のドイツ、闘牛のスペインのほか、イタリアやイギリスにも足を延ばす。スペイン風邪と第一次世界大戦が終息し、未曽有のツーリズム時代が訪れた当時のヨーロッパ。彼の異文化体験はどのようなものだったのか。

 

 

 

 

 

▶『父・堀内誠一が居る家パリの日々』

堀内 花子/著 カノア/発行 2024年

 

偉才のアートディレクターであり絵本作家の父との思い出を長女が綴る初エッセイ。
「1973年に雑誌ananのアートディレクターを辞すると、父は『厄年だから』などと言って、42歳のときに私たち家族を連れてパリ郊外での暮らしをはじめました。(中略)家族を道連れに父は人生の再スタートを試みたのだと思います」(本書より)
安野光雅、澁澤龍彦、石井桃子、瀬田貞二らとの交流秘話も明かされる。直筆の手紙、旅先での絵、手書きポスターなど多数収録。

 

 

 

 

 

▶『異国の味』

稲田 俊輔/著 集英社/発行 2024年

 

日本ほど、外国料理をありがたがる国はない! なぜ「現地風の店」が出店すると、これほど日本人は喜ぶのか。イタリアン——スパゲッティから始まった、人気過ぎるがゆえのジレンマ。タイ——ファーストインパクトですべてを持っていったエスニックの雄。フレンチ——高級なコース料理のイメージが強すぎる! インド——日本のインド料理店は4種類に分けて考えるとわかりやすい。
博覧強記の料理人・イナダシュンスケが、中華・フレンチ・イタリアンにタイ・インド料理ほか「異国の味」の魅力に迫るエッセイ。

 

 

 

 

▶『密航のち洗濯 ときどき作家』

宋 恵媛、望月 優大/著 柏書房/発行 2024年

 

1946年夏。朝鮮から日本へ、男は「密航」で海を渡った。日本人から朝鮮人へ、女は裕福な家を捨てて男と結婚した。貧しい二人はやがて洗濯屋をはじめる。
蔚山、釜山、山口、東京——洗濯屋の「その後」を知る子どもたちへのインタビューと、わずかに残された文書群を手がかりに、100年を超える家族の歴史をたどる。
この複雑な、だが決して例外的ではなかった5人の家族が、この国で生きてきた物語。

 

 

 

 

 

▶『パインと移民 沖縄・石垣島のパイナップルをめぐる「植民地化」と「土着化」のモノグラフ』

廣本 由香/著 新泉社/発行 2024年

 

石垣島では戦前から台湾などの移民がパイナップル生産に取り組み、缶詰の加工産業が栄え、地域経済を支える基幹産業へと成長を遂げた。
貿易自由化等の影響でパイン加工産業が斜陽化していくと、生産者たちは試行錯誤を重ね、生果生産へ価値転換を図り、品質の優れた地域資源として根付くようになる。
多層的な「植民地化」のもとで社会的承認を獲得してきた移民1世、2世たちの苦闘の生活史と社会史を跡づける。